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空室対策の賃貸リノベーション_間取りの秘訣

空室物件のリノベーションを考えている、管理会社さんからリノベーションの提案が来た、もしくはオーナーさんにリノベーションの提案を考えている。そういった方が最近増えてきています。そこで、賃貸住宅のリノベーションについて、デザイン面ではなく、間取り(プラン)としてチェックしておきたいポイントを、【1:ネットでの検索から】【2:不動産屋さんのカウンターで】【3:内覧時】に分けてご紹介します。

 

【1:ネットでの検索から】はターゲットを広くする、もしくはターゲットに狙いを定めることによって、物件を探している人がネットで検索したときに引っかかりやすくするといった観点です。具体的には「①人気の間取りにする」ことが挙げられます。

 

【2:不動産屋さんのカウンターで】ネットでの検索ももちろんですが、不動産会社さんのカウンターでマイソクを出された時に吟味したときにその候補に残ることを考慮した間取り(プラン)を考えることも重要です。「②収納力」「③設備」をご紹介します。特に不動産のカウンターでは、大家さんに代わって営業マンの人が味方になってくれるので、収納や設備など入居者さんが気づいていないかもしれないポイントを伝えてくれたり、おすすめ物件としての理由があって後押ししやすい状況を作ってくれます。

 

【3:内覧時】内覧に来た方が実生活をイメージしたときに、住みやすいと感じてもらえるかどうかが、せっかく内覧に来てもらえた物件が選んでもらえるかどうかのポイントとなります。「④スイッチ・コンセント」「⑤凹凸を少なくする」という点から、入居者さんが内覧したときに住みやすいと思ってもらえるポイントを挙げます。

 

  • 人気の間取りにする

人気のまどりといっても、これが人気の間取り、というのは物件の広さや立地によっても変わってきます。ただし、ターゲットを明確にした間取りを考えることはとても重要です。ここでは物件の間取り1例としてご紹介します。

1K・1Rの物件ではなかなか間取り変更は難しいですが、都心に近いエリアでは、広い1R・1Kは少ない反面、企業勤めで年収の高い単身者はいます。そういった人をターゲットに入居者層の向上と家賃UPを狙って、1Rや1Kにしてしまうのも一つの手です。

 

また、2DKの物件は築年数の経っている物件で多く見かけますが、物件を探している人のイメージとしても古い物件という扱いを受けやすいです。

そこで、2DKを1LDKのお部屋へと作り変えてみてはいかがでしょうか。

1LDKの物件の魅力としては、家賃帯と入居者層の広さです。

賃貸物件紹介サイトを調べたところによると、物件の地域や築年数、季節によっても変わってきますが、2DKの家賃と1LDKの家賃では1LDKの家賃に数千円~2万円前後で軍配が上がり、さらに、入居者層としても単身者も2人入居の人も見込めます。

せっかくリノベーションするのであれば、間取り変更をして、今までと違う入居者さんをターゲットに家賃UPを狙ってみてください。

 

  • 収納力

広いお部屋は魅力的ですが、広くても収納がないと入居者さんは付きづらいです。

お部屋に内覧に来た時、どんなふうに家具を置こうか、と考える入居者さんや、現状の自分で住んでいる間取りと比較する入居者さんは多いです。

そうしたときに、自分の服や荷物の量を思い浮かべたときに、収納がないというのは致命的になります。服や掃除機、アイロンといった家電類が入るのかどうか、リノベーション後の間取りについて考えてみてください。

洗濯パンや冷蔵庫の位置というのはマイソクにも書き込むので、場所を考えて作られていることが多いですが、それと同じぐらい、入居者さんが持ち込む家電や荷物を考慮して収納も重視したいポイントです。

 

  • 設備

人気の設備としては、ユニットバスに追い炊き機能・浴室乾燥機の機能が挙げられます。またキッチンに食洗器、オートロックのないお部屋ではTVモニター付きインターホンなども検討したい設備です。ただし、設備は壊れることとその分費用がかさむことを考える必要があります。

管理会社さんから教えてもらったり、物件紹介サイトで、周辺の物件にどういう設備が付いているのか調べてみて検討してみてください。

 

  • スイッチ・コンセント

考えたいのが、スイッチ・コンセントの位置と量です。特に次の3つは確認したいポイントです。

・アースコンセント:洗濯機には必須のコンセントです。冷蔵庫周りにもあるとベターです

・TVコンセント:TVの位置はTVコンセントの位置によって決まってしまいます。

できることであれば、増設できるとTVの位置に自由度が出てくるので、入居決定後、入居者さんからTVコンセントを増やせませんか、といったような依頼がなくなります。

ただし、TVコンセントを増設するとなると、電気屋さんの中でもTVの専門業者さんにお願いしたほうがいい場合があるので、その分、リノベーション費用は掛かります。

・スイッチの位置

これは確認程度ですが、各お部屋のスイッチを確認してみてください。お部屋に入る前にスイッチがあるかどうかもしくは入ってすぐの位置にスイッチがあるかどうか、確認をしてみてください。

 

  • 凹凸を少なくする

柱や部屋の形からどうしても仕方がない場合もありますが、できるだけ凹凸をなくすようなお部屋を考えましょう。部屋の広さが大きくても、凹凸が多い部屋に家具は置きづらいです。とくにベッドは一番大きい家具なので、ベッドをどういう風におけるのか、図面に反映させて考えてみるといいです。ベッドのほかにも、テレビ、ソファ、カラーボックスなど家具は意外と多いです。できるだけ、自由度が高くおけるように、部屋の凹凸が少なくなるよう工夫した間取りにしましょう。

 

いかがでしたでしょうか。

 

ぜひ、自分の物件ではどんな間取りがいいか、自分で考えてみたり、管理会社さんに相談したり、専門業者に提案をしてもらったり、リノベーションの検討の際の1つの参考にしてください。