リノベーションの中で人気の高いものの1つといっても過言ではないのが、和室から洋室へのリノベーションです。
賃貸で貸すにしろ、分譲として売り出すにしろ、自身で住むにしろ古い和室をリノベーションし、フローリング張りの洋室に変えたいというニーズは非常に高いです。
特に賃貸住宅の空室対策としてリノベーションされることは多いです。
■畳をフローリングに張り替えるのに必要な工事とは
畳をフローリングに変えるリノベーションは実はそんなに大掛かりなものではありません
・解体&処分:畳を撤去し、必要であれば下地も解体し撤去します。
・下地工事:床の高さがほかの洋室より低い場合があるので床の高さの調整をします
・床仕上げ工事:フローリングやフロアタイルを仕上げ材として貼ります。
・クリーニング:最後に清掃を行います
■そのほか床以外のポイントポイント
畳の床をフローリングに変えるだけであれば簡単です。
ただ、和室を洋室にするには畳をフローリング張りに変えるだけではうまくいきません。
・長押の隠し方
長押(なげし)と呼ばれる壁に垂直についている柱や水平に通っている横桟が残っていると和風っぽさが出てしまいます。ただ和室のように見せるため、ついているだけで取り外しが可能なものであれば費用も大きくかかりません。ただ、構造としての柱であったり、取り外せないつくりになっていると、上から壁を作って隠すなどの工事が必要となります。
・襖
襖も和室っぽさを残す要因の一つです。和室を洋室に変えるのであれば、合わせて扉(建具)も忘れずに交換しましょう。
・押入からクローゼットに
押入はふすまと中段から構成されます。
また天袋のある押し入れもあります。工事として多いのは、天袋まで中はすべて壊してしまい、枕棚と洋服ハンガーパイプを取り付ける工事です。
また押し入れの仕上げはベニヤであることが多いですが、クローゼットにする場合は床をフローリング材、壁をクロスで仕上げることが多いです。
・天井と廻縁
和室のつくりは天井が目透かし天井や竿縁天井と呼ばれるつくりの天井の場合、
そのままクロスを張るわけにはいきません。隙間や出っ張りがあるため。はがれてきたリ仕上がりがきれいにならないためです。
たいていは天井を解体したり、捨て貼りと呼ばれる薄い板を張って仕上げます。
また、天井を壊さない場合は廻縁と呼ばれる天井と壁の境目についている木の縁が残ってしまう場合があります。天井のクロスの色に合わせて塗装をすることをおすすめします。
・スイッチ
意外と盲点になるのがスイッチです。
和室の照明は紐で引っ張るタイプが多く、洋間に変えたときにスイッチがない、ということもあります。
電気工事をすることで、スイッチ式の照明が取り付けられるようにすることはできますが、費用を抑えるのであれば、電気工事はあまりいじらず、リモコン式の照明をつけることをおすすめします。
ぜひ、和室から洋室に変えるリノベーションの参考にして下さい。